卵巣の働きは、 @女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンを分泌します。 A卵巣には、卵子のもとである原始卵胞が内蔵され成熟卵胞となって、1か月に1個卵子を排卵します。
卵巣の機能が早期に低下してしまう状態で、早発卵巣不全とも呼ばれることもあります。中には40歳未満で閉経になることもあります。
卵巣が伸びやかに活動しないと卵胞が育たず、その結果卵胞が分泌するエストロゲンという女性ホルモンの量が少なくなります。このエストロゲンは、卵子が着床しやすいように子宮内膜を増殖させる働きのほかに、精神活動を活発にしたり、骨量減少を抑制したり、さらに血管や神経などからだの様々な場所で、穏やかでスムーズな活動が行われるよう、一種の免疫抑制の働きをして、反応の暴走を防いでいます。
従って、エストロゲンの分泌が減少すると、体のあちこちで不安定な反応が現われるようになります。例えば血管では、抑制作用がなくなると血管が拡張して人によっては、のぼせやほてり、発汗が現われます。
「このまま閉経してしまうのでは?」などと不安に思いがちだが、実際に「早発閉経」にいたる人はごくまれ。一時的に卵巣の機能が低下しただけなので、治療すれば元に戻ります。 |