「もし妊娠しても中絶すれば良い。」というような安易な考えから、多くの女性が妊娠中絶を経験しています。肉体的・精神的にも負担が強いられ、苦渋の末の決断が後に自分で自分を追い込むほどトラウマになってしまうこともあります。育てることができないのに産んでしまうことにも問題があります。出産して経済力がない場合は、児童施設などに入所してしまうケースもあります。
「パートナーからの要求に応えなければいけない。」という観念からセックスした結果、妊娠してしまうという現実が待っており、最終的に責任をとることができない若者が増えています。もしくは「避妊していたけれど妊娠してしまった。」というケースもあり、この場合は「何らかの勘違いをしていた。」もしくは「きちんと避妊できていなかった」ということも考えられます。
どんな状況であったとしても事件性がない場合は、双方が合意の上でセックスした現実が妊娠につながるのです。本来なら出産して育てなければなりませんが、育児をすることが不可能であるという場合を想定すると中絶することも選択肢の一つなのかもしれません。しかし、いかなる理由があるとしても妊娠中絶するということは、ひとりの人間の命を消してしまうということです。
そこには正当な理由というものは存在しません。理由はどうであれ、中絶するということは一生背負っていかなければならない過去となってしまいます。そこから立ち直るためには時間が必要とされ、同じ過ちを繰り返さないためにも自己管理が問われます。